映画
2019年03月03日
NTLive『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』
ずうっと、誰かの言動にハラハラ、いらいら、そわそわさせられ続け、
そして最後に明かされる、違和感の根源。
訪れる朝、窓から差し込む光の圧倒的な美しさ。
観た人の感想に迫力があったので、迷っていたけれど行ってきました。
『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』
Who’s afraid of virgunia woolf?
→【ナショナル・シアター・ライブ「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」】
映画館で舞台作品映像を観る「ナショナル・シアター・ライブ」NTLive。
休憩2回、3時間の舞台まるごとを映画館で。
3時間観たからこそ、クライマックスで心が震えました。
これは、たしかに、凄い芝居です。
大学学長の娘である妻に言わせれば、「負け犬」の夫は歴史学科の助教授。
悪態を付き合う壮年夫婦の家に、続きを読む
そして最後に明かされる、違和感の根源。
訪れる朝、窓から差し込む光の圧倒的な美しさ。
観た人の感想に迫力があったので、迷っていたけれど行ってきました。
『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』
Who’s afraid of virgunia woolf?
→【ナショナル・シアター・ライブ「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」】
映画館で舞台作品映像を観る「ナショナル・シアター・ライブ」NTLive。
休憩2回、3時間の舞台まるごとを映画館で。
3時間観たからこそ、クライマックスで心が震えました。
これは、たしかに、凄い芝居です。
大学学長の娘である妻に言わせれば、「負け犬」の夫は歴史学科の助教授。
悪態を付き合う壮年夫婦の家に、続きを読む
akikoyanagawa at 21:30|Permalink│Comments(0)│
2018年07月08日
NTLive『アマデウス』
イギリスのナショナル・シアターでの舞台録画を、映画館で楽しめるNTLive。
→【NTLiveラインナップ】
気になる作品をチェックして、時々観に行っています。
今回は、2017年2月2日オリヴィエ劇場で上演の『アマデウス』。
映画化もされた、1979年初演、ピーター・シェーファーの戯曲です。
作曲家モーツァルトの姿を、同じく作曲家であるサリエリの視点から描いています。
才能を持ち易易と開花させていく人間が身近にいて、それを指を加えてみていることしかできない苦しさや葛藤。
※史実とはだいぶ違う設定にはなっていて(この辺は販売されているパンフレットに説明がありました)、実際こういった感情のやりとりはなかったようですが…
同じ原作の舞台作品を、数年前に松本幸四郎さんサリエリで観たのですが、
(以下ネタバレというほどではないものの、作品の演出に関する踏み込んだ感想はあります)
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↓続きを読む
→【NTLiveラインナップ】
気になる作品をチェックして、時々観に行っています。
今回は、2017年2月2日オリヴィエ劇場で上演の『アマデウス』。
映画化もされた、1979年初演、ピーター・シェーファーの戯曲です。
作曲家モーツァルトの姿を、同じく作曲家であるサリエリの視点から描いています。
才能を持ち易易と開花させていく人間が身近にいて、それを指を加えてみていることしかできない苦しさや葛藤。
※史実とはだいぶ違う設定にはなっていて(この辺は販売されているパンフレットに説明がありました)、実際こういった感情のやりとりはなかったようですが…
同じ原作の舞台作品を、数年前に松本幸四郎さんサリエリで観たのですが、
(以下ネタバレというほどではないものの、作品の演出に関する踏み込んだ感想はあります)
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akikoyanagawa at 18:43|Permalink│Comments(0)│
2018年02月27日
「PAPERS, PLEASE」ロシア発ショートフィルム
Steamで販売されていた入国審査官の地味ながらもドラマチックなゲーム、PAPERS, PLEASEのロシア発ショートフィルム。なんとなんと、日本語字幕つき。
あのシンプルな絵柄から、違和感なく世界観をリアル世界に起こしていて、見事です。
「フルバージョン見たい、お金払わせて!」ってコメントがあったけど超同意。
ジョージの登場も切に願います。
PAPERS, PLEASE - The Short Film (2018) 4K SUBS
日本在住(!)のLucas Popeさんが、9ヶ月で作った2013年のゲーム。
ゲーム版、キリンさんの実況が丁寧で好き。
あのシンプルな絵柄から、違和感なく世界観をリアル世界に起こしていて、見事です。
「フルバージョン見たい、お金払わせて!」ってコメントがあったけど超同意。
ジョージの登場も切に願います。
PAPERS, PLEASE - The Short Film (2018) 4K SUBS
日本在住(!)のLucas Popeさんが、9ヶ月で作った2013年のゲーム。
ゲーム版、キリンさんの実況が丁寧で好き。
akikoyanagawa at 23:26|Permalink│Comments(0)│
2018年02月03日
「エンジェルス・イン・アメリカ 第一部 至福千年紀が近づく」
興奮と、感想がまとまらない混乱。
なんだこの作品?!というのが、映画館を出る時の感想でした。
4時間の舞台映像「エンジェルス・イン・アメリカ 第一部 至福千年紀が近づく」を観てきました。
TOHOシネマズ日本橋にて。休憩2回、ストレートプレイです。
* * 以下ネタバレ含む * *
↓
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↓
1980年台、レーガン政権のもと、窮屈な立場で出来る限り自分を生きようと藻掻く人たちの物語。続きを読む
なんだこの作品?!というのが、映画館を出る時の感想でした。
4時間の舞台映像「エンジェルス・イン・アメリカ 第一部 至福千年紀が近づく」を観てきました。
TOHOシネマズ日本橋にて。休憩2回、ストレートプレイです。
* * 以下ネタバレ含む * *
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1980年台、レーガン政権のもと、窮屈な立場で出来る限り自分を生きようと藻掻く人たちの物語。続きを読む
akikoyanagawa at 00:03|Permalink│Comments(0)│
2017年12月14日
『オリエント急行殺人事件』(2017)
テレビではなく、映画館で観てよかった、と生まれて初めて思った作品だと思います。
『オリエント急行殺人事件』観てきました。
既に内容は知っているし、ストーリー自体にものすごく感銘を受けた訳ではない。のですが!
映像の美しさが物凄かった。
TOHOシネマズ六本木の、特別サイズが大きいスクリーンで、さらにリクライニングできる贅沢シート※1)を選んだため、ほぼ視野が全部スクリーンという環境で観たのも大きかったかも。
しんとした雪山の中を、煙をたなびかせて進むオリエント急行、軋む車輪の音、対して贅を尽くした車内の暖かそうな空気感。
清潔なナプキンと、丁寧に調理された朝食、磨かれたグラスに注がれるワイン。
どっしりしたバーカウンター、重厚なスーツに、お金を掛けられた装飾品の数々。
スクリーンにのめり込みそうなカメラワークも、画面に映し出される色味も、ウェットになり過ぎず、淡々と進む展開の仕方も、びったり好みでした。
今回ポアロを演じているケネス・ブラナーは、続きを読む
『オリエント急行殺人事件』観てきました。
既に内容は知っているし、ストーリー自体にものすごく感銘を受けた訳ではない。のですが!
映像の美しさが物凄かった。
TOHOシネマズ六本木の、特別サイズが大きいスクリーンで、さらにリクライニングできる贅沢シート※1)を選んだため、ほぼ視野が全部スクリーンという環境で観たのも大きかったかも。
しんとした雪山の中を、煙をたなびかせて進むオリエント急行、軋む車輪の音、対して贅を尽くした車内の暖かそうな空気感。
清潔なナプキンと、丁寧に調理された朝食、磨かれたグラスに注がれるワイン。
どっしりしたバーカウンター、重厚なスーツに、お金を掛けられた装飾品の数々。
スクリーンにのめり込みそうなカメラワークも、画面に映し出される色味も、ウェットになり過ぎず、淡々と進む展開の仕方も、びったり好みでした。
今回ポアロを演じているケネス・ブラナーは、続きを読む
akikoyanagawa at 00:01|Permalink│Comments(0)│
2017年11月13日
『One Man, Two Guvnors(一人の男と二人の主人)』National Theatre Live
『One Man, Two Guvnors』(一人の男と二人の主人)、2011年イギリス公演の映像観てきました。
イタリアの1743年コメディ作品を、イギリス公演用に設定を換えたバージョン。
Bloody 'hellをこんなに聴く演目久しぶり。コックニーな発音もたくさん出てきて懐かしかった。
(『Me and My Girl』で一時期よく聞いていました。)
カープールカラオケで有名な、ジェームス・コーデン主演で、彼はこの役でトニー賞も取っています。
最初から最後まで、どたばたのコメディ。
どのキャラも濃くて、その濃さを十二分に表現する俳優さんたちの力量にも感服です。見ているうちに段々と、みんなが愛らしく感じてきちゃうんだよなあ。
転換の度に、続きを読む
イタリアの1743年コメディ作品を、イギリス公演用に設定を換えたバージョン。
Bloody 'hellをこんなに聴く演目久しぶり。コックニーな発音もたくさん出てきて懐かしかった。
(『Me and My Girl』で一時期よく聞いていました。)
カープールカラオケで有名な、ジェームス・コーデン主演で、彼はこの役でトニー賞も取っています。
最初から最後まで、どたばたのコメディ。
どのキャラも濃くて、その濃さを十二分に表現する俳優さんたちの力量にも感服です。見ているうちに段々と、みんなが愛らしく感じてきちゃうんだよなあ。
転換の度に、続きを読む
akikoyanagawa at 23:28|Permalink│Comments(0)│
2017年10月18日
ロザリー・クレイグ『AS YOU LIKE IT(お気に召すまま)』National Theatre Live
AS YOU LIKE IT(お気に召すまま)、2016年オリヴィエシアター公演の録画を映画館で観てきました。
シェイクスピアらしい、恋愛“交通整理”コメディ。
Polly Findlayポリー・フィンドレーの演出。
イギリスの舞台ならではの、くすんだ薄闇色の表現と、俳優のくっきりした存在感の対比が美しかった。
アメリカの舞台では、この曖昧な色は出てこない印象、もっとぱきっとしたクリアな色になります。そちらの良さももちろんあるのですが、シェイクスピアには、イギリス舞台のこのぼんやりした色がとても合う気がします。
こないだ観た、カンバーバッチのハムレット同様、続きを読む
シェイクスピアらしい、恋愛“交通整理”コメディ。
Polly Findlayポリー・フィンドレーの演出。
イギリスの舞台ならではの、くすんだ薄闇色の表現と、俳優のくっきりした存在感の対比が美しかった。
アメリカの舞台では、この曖昧な色は出てこない印象、もっとぱきっとしたクリアな色になります。そちらの良さももちろんあるのですが、シェイクスピアには、イギリス舞台のこのぼんやりした色がとても合う気がします。
こないだ観た、カンバーバッチのハムレット同様、続きを読む
akikoyanagawa at 20:20|Permalink│Comments(0)│
2017年09月22日
NTLive『No Man’s Land』(誰もいない国)
『No Man’s Land』(日本公開時タイトル:『誰もいない国』)の舞台映像、観てきました。
National Theatre Live。ライブビューイングの映像を収録したものです。
→【National Theatre Live:No Man's Land】
2016年12月15日、ウィンダムズ劇場での公演です。
イアン・マッケランとパトリック・スチュワートがフィーチャーされた舞台。
初演は1975年、ハロルド・ピンターの作品です。
大きな事件が起きるわけでもないのに、続きを読む
National Theatre Live。ライブビューイングの映像を収録したものです。
→【National Theatre Live:No Man's Land】
2016年12月15日、ウィンダムズ劇場での公演です。
イアン・マッケランとパトリック・スチュワートがフィーチャーされた舞台。
初演は1975年、ハロルド・ピンターの作品です。
大きな事件が起きるわけでもないのに、続きを読む
akikoyanagawa at 23:46|Permalink│Comments(0)│