2013年01月04日
映画『レ・ミゼラブル』

年始に、映画『レ・ミゼラブル』を観てきました。
舞台版は、1990年頃、高校生で初めて観て、その後数回観ています。全て日本での公演、帝国劇場。
あとは、10周年記念コンサート(鹿賀丈史さんが最後ゲストで日本のジャン・バルジャン役代表として登場)のDVDも好きです。
セリフを覚えるほど…ではないのですが、好きなナンバーは諳んじています。
というのが、私のだいたいの『レ・ミゼラブル』知識。
熱心なファンとは言いがたいけれど、好きなナンバーやシーンも多く、「壮大な作品だなあ」と感じています。
予告編を観て、おおさすがに、バリケードのシーンとか、One Day Moreとか迫力ありそうだなあ!と楽しみにていました。
だったのですが。
観終わってからの感想としては、「残念…!」でした。
でも、今回映画を観て良かったな、と思った点もありました。まずはそこから。
“ジャン・バルジャン”という人の気持ちの揺れや、生き方がくっきりと見え、ああ、こういう人だったのか、だからあのときこういう行動をしたのか、と、彼の行動への共感や興味が高くなったこと。
舞台で把握している時には、なによりもやっぱり演出の華やかなシーンや、美しいナンバーの印象が強くて、ジャン・バルジャンという人が中心にいることはわかっていても、どうにもそちらに視線が向きにくかったのです。
ジャン・バルジャンを演じたヒュー・ジャックマンもとても合っていたし、表現も豊かで好感を持ちました。2004年のトニー賞ミュージカル主演男優賞を受賞した、ブロードウェイの舞台『ザ・ボーイ・フロム・オズ』、名前だけは聞いていたけれど、これも観てみたいな…と思いました。
もう一人、観る前から評判を聞いていた、エポニーヌを演じたサマンサ・パークス。
彼女の表情もとても素敵でした。気の強そうな表情、それでいて夜中の石畳の道に佇むぽつんとした姿の頼りなさ。
彼女は25周年コンサートでもエポニーヌを演じていたのですね。ううむさすが。いつか、舞台に立つ姿を観てみたいです。
また、今回映画になったことで、キャメロン・マッキントッシュ『レ・ミゼラブル』の美しいナンバーの数々が、たくさんの人の知るところになったことは、嬉しいな〜と感じています。
さて、以下は残念だったところ。
残念!の一番の理由は、映像作品として、退屈だったこと。
ロケーションにすごくこだわっていたことはわかるのですが、その景色を印象的な映像として繋げていなかったように思います。
なんというか…ミュージックビデオを繋げたような印象。アップのシーンが長く続いたり、同じようなカメラワークが何度も使われたり。
それぞれのシーンがぶつぶつと切れてしまっていて、全体の共通の世界観に浸れませんでした。
楽しみにしていたバリケードのシーンも(実際はむしろ、ああいうものだという想定で作られていたのが、舞台では大迫力!になっているのだとは思うのですが)、規模・歌の迫力共に物足りなかった。
映画『レ・ミゼラブル』を観る前に、『ホビット』と『007』を映画館で観たのですが、ストーリーに賛否両論あったとしても、映像作品としては「これぞ」と思わせるカットや色味などが散りばめられていて、映画館の巨大なスクリーンで観るわくわく感も含め、今でも鮮明に思い出すことができます。
今回の『レ・ミゼラブル』にはそれがなかったなあ…と思うのです。
また、映画化された舞台作品は、舞台を見ているお客さんが「ああ…なるほど、こういうシーンを考えて作られていたのか〜」と、舞台では見えない奥行きを体験し、舞台を再び見るときにより深く作品を楽しむことができるものであってほしいな、と私は思っているので(私にとっては『Rent』や『Hair Spray』『The Fantasticks』『オペラ座の怪人』がそうでした)、今回の作品は残念!という感想になっていまいました。
舞台版『レ・ミゼラブル』は、春から新しい演出での公演が始まります。
ジャン・バルジャンに注目しつつ、物足りなかったThe People's SongやOne Day Moreをがっつり聞きたい、と思い、チケットを予約しています。
また舞台を観てから、映画を思い出すと、なにか感じることがあるかもしれません。
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なんというか…ミュージックビデオを繋げたような印象。アップのシーンが長く続いたり、同じようなカメラワークが何度も使われたり。
それぞれのシーンがぶつぶつと切れてしまっていて、全体の共通の世界観に浸れませんでした。
楽しみにしていたバリケードのシーンも(実際はむしろ、ああいうものだという想定で作られていたのが、舞台では大迫力!になっているのだとは思うのですが)、規模・歌の迫力共に物足りなかった。
映画『レ・ミゼラブル』を観る前に、『ホビット』と『007』を映画館で観たのですが、ストーリーに賛否両論あったとしても、映像作品としては「これぞ」と思わせるカットや色味などが散りばめられていて、映画館の巨大なスクリーンで観るわくわく感も含め、今でも鮮明に思い出すことができます。
今回の『レ・ミゼラブル』にはそれがなかったなあ…と思うのです。
また、映画化された舞台作品は、舞台を見ているお客さんが「ああ…なるほど、こういうシーンを考えて作られていたのか〜」と、舞台では見えない奥行きを体験し、舞台を再び見るときにより深く作品を楽しむことができるものであってほしいな、と私は思っているので(私にとっては『Rent』や『Hair Spray』『The Fantasticks』『オペラ座の怪人』がそうでした)、今回の作品は残念!という感想になっていまいました。
舞台版『レ・ミゼラブル』は、春から新しい演出での公演が始まります。
ジャン・バルジャンに注目しつつ、物足りなかったThe People's SongやOne Day Moreをがっつり聞きたい、と思い、チケットを予約しています。
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