クウネルくんカレンダー、2013お手軽くるくるアトマイザー

2012年11月24日

流山児★事務所『地球☆空洞説』@豊島公会堂(みらい座いけぶくろ)

初・寺山修司の戯曲。
流山児★事務所の『地球☆空洞説』を観てきました。


★★ 以下、若干ネタバレあり。 ★★


ポスター


実験的な戯曲を書く人、という知識しかなく、寺山作品に触れるのははじめて。
公演は「中池袋公演から始まるので、そこに集合」という文言に、わくわくしつつ出かけました。
【池袋が町ごと劇場に 舞台「地球☆空洞説」 区政80周年で3年連続寺山作品(産経ニュース)】(2012.11.19)

公演開始と書かれた10分前から、公園で寸劇がスタート。
その後、隣接している公会堂に、ド迫力のコーラスのなか、ぞろぞろ移動します。
この姿が異様で、通りかかった人たちに写真ばしばし撮られちゃいました。
公会堂に移動


もう…なんというか、勢いに圧倒されっぱなしの2時間。
こんな舞台がありなんだ!と、ただただ驚くばかりでした。

銭湯から出て、家に帰ってみると、自分のアパートの部屋がない。
自分がいたはずの場所がない。
混乱する男の目の前に、次々現れる奇妙な人々。
昭和歌謡な生バンドが奏でる音楽に合わせ、総勢53人の役者さんが、舞台に次々登場し、歌い踊ります。

普通に日本語での上演なのですが、これがなんと
…話の展開の意味が全くわからない!
笑っちゃうくらいわからないのです。
「え?えええ?」と混乱しているうちに、また次の人物が登場し、怒涛のセリフを投げつける。
また混乱していると、次に…といった具合。

なのですが。なぜか舞台から目が離せない。
意味がわからないのに、ただただ目の前の世界に惹かれてしまう。なんなんだこれ?!と思っているうちに、フィナーレへ。「公演は終了です」のアナウンスがあってはじめて、終わりだと気がついた人も多かったんじゃないかと思います。みんなぽかーん顔だったから。

でも、そんな「意味がわからない…」状態でも、消化不良な感じはせず、むしろここまでわからなければ気持ちいい、とさえ思わせられます。すっきりしているんですよね。不思議。

一つには、役者さんたちの質とエネルギーが半端無く、ただ凄いものをみた、という感慨がしっかり残ったことがあるかも。
これが作品の持つ力なのか、この劇団が人のエネルギーをどう使うと効果的にお客さんに伝わるのかを熟知していて、その舞台の作り方が成し得たことなのか、戯曲自体を読んでいない私には、判断がつかないのですが、まー、とにかく、ものすごい舞台でした。観に行って良かった。

気球


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役者さんは、それぞれ個性の強い、しっかりした存在感のある人ばかり。

その中でも、主役、と言っていいのかな。自分が誰だかわからなくなってしまう男、を演じていた、塩野谷正幸さん。不器用・実直そうな姿がとても気になり、目で追っていました。

また、彼が出会う女性(の一人?)を演じていた、関谷春子さん。同じ衣装で同じふりで登場するほかの役者さんもたくさんいらしたのですが、関谷さんの表情と動きの活き活きした様子に惹かれました。素敵だったなあ。

あ!彼女は去年のユーリンタウンでヒロインやってらした役者さんなんですね〜。
【別所哲也主演!ミュージカル界の問題作『ユーリンタウン』 2年ぶりに再演!!(演劇ニュース | 演劇ライフ)】(2011.10.15)
これ観に行きそこねていたんですよね…惜しいことしました。

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何度も何度も観に行く…には、体力と覚悟が要るタイプの作品ですが、またぜひ、別の作品も何かの形で観てみたいです。

#ちなみにこの作品、1973年には、高円寺の公園で上演されたそうです。
#公演でこの作品て…すごいなあ。当時のレビューとか読んでみたいなあ。


akikoyanagawa at 22:25 │Comments(0)

その他舞台 

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