あきこのサインドイツの空気を少しだけ

2011年01月07日

映画『ノルウェイの森』

お誕生日月に1000円で映画が見られるというので、正直あまり期待していないけれど気になって仕方ない、「ノルウェイの森」を観てきました。


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原作にとても思い入れのある作品の映画で、これは映画化して良かったね、すばらしい!と思えるものにはあまり出会えないことが多い(ということと、既に観た人の冷静な意見を聞いていたのが、期待していない理由。

でも、あちこちで見かける宣伝ポスターの雰囲気に惹かれ、やはり見ないでいろいろ言うのはいかんね、と、観に行ってみたのでした。

監督は「青いパパイヤの香り」「夏至」のトラン・アン・ユン氏。

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** 以下、作品の内容に触れています。**
映像がとても綺麗でした。60年~70年代の日本を、あんなに透き通った色で描いているとは思いませんでした。また衣装も、時代を反映していながらもさっぱりしていて良い。
映画というよりも、music PVを見ているよう、と言った他の人の感想を思い出していました。

PVのよう、というのは、画のつなぎ方もそうでした。
変に冗長に説明せず、短く必要なセリフと情景をつないでいます。ハルキの文章を考えると、それは妙に合っていたように感じます。

ということで、「悪くない」というのが観た後の感想です。

でもやっぱり、くーそれはちょっと…とか、あのセリフが聞きたかった!とか、やはり残念なところもいっぱいありました。
一番はレイコさんのキャラクター設定と、最後の彼女に関わる展開。聞いてはいたけれどこれはとっても残念でした。

ただし、読み手が頭の中で映像を想い浮かべる小説を、特定の人たちのフィルタを通して映像化する、という特殊な作業を考えると、まあ仕方ないのかな、とも思いました。時間的な問題もありますものね。

というわけで、結論「観に行った価値は十分あったな。」でした。
松山ケンイチの「渡辺くん」や、ハツミさん、永沢さんはなかなか良い印象が残りました。

映画館を出てすぐのところに、なんとなんと、作中に登場する「DUG」が!
オムレツを食べて、ちょっとお酒を飲んで、感想を話し合う、というディープなムラカミハルキ・ナイトでございました。
akikoyanagawa at 00:14 │Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by Duke   2011年01月07日 00:20
オレはまず原作から読まないとな。
ビートルズの『ノルウェイの森』が好きならば。
2. Posted by yana   2011年01月13日 11:16
好き嫌いがわかれるけれど、読んでみる価値はあると思いますよ〜。
読む時期によって全然感じ方が違って、なんどもびっくりした作品です。男性女性でもずいぶん違うみたいですね。

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