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2019年07月27日

(7/31まで!)謎は〈館〉で待っている――綾辻行人の世界展

光文社1階のミステリー文学資料館へ。
綾辻行人の世界展を覗いてきました。
池袋のお隣駅・要町から徒歩10分ほど。

【ミステリー文学資料館】

IMG_1492

言わずとしれた、本格ミステリー作品の火付け役になった作家さん。

大学一年生のときに、「十角館の殺人」を手に取り、閉鎖的かつクール、悲壮感漂う空間の、ひやりとした手触りに夢中になりました。パズルを解くような頭の使い方も、新鮮で楽しかった。以来すべての作品を読んでいます。
特に好きなのは「霧超邸殺人事件」と「時計館の殺人」かな。

実は、谷山浩子さんと「時計館の殺人」のアルバムも手がけられていたり、ご本人も谷山さんコンサートで歌っていることを後から知って、ガチ谷山浩子ファンの私が、彼の世界観のファンになるのは必然だよなあ、と妙に納得したのを覚えています。

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館内には、ミステリーに関する書籍や雑誌がみっちり並んだ書架がずらり!
年季を感じるものや、すっかり読み込まれたものが、シリーズごとにきれいに並べられています。
こんなにもたくさんあるのか、とその量に圧倒されました。

入口近くのスペースを仕切って、綾辻行人氏の代表作・館シリーズの第一作「十角館の殺人」表紙絵原画や、



「霧超邸殺人事件」の見取り図(妻・小野不由美(『十二国記』作者)さんが描いてらしたとは!)。

霧越邸殺人事件 (新潮文庫)
綾辻 行人
新潮社
1995-01-30



有栖川有栖さん、我孫子武丸さんたちとのプライベート写真や、手書きの元原稿、佐々木倫子との共作『月館の殺人』マル秘設定メモ、




そして小野不由美さんからプレゼントされて、ずっと使って原稿を書いていたという万年筆も。

さらに、作品に関するグッズや関連商品など。
プレステのゲーム「YAKATA」も、ちゃんと並んでいて嬉しかった。館シリーズが好きすぎて、これ珍しく私は自力で(妹を無理やり巻き込んで一緒に考えさせた気はしますが)クリアしたのです。だいぶ作品とは違う設定でしたが、今思うと結構楽しかったなあ。

YAKATA
アスク
1998-06-04



最近のヒット作『ANOTHER』はアニメ化もされたので、たくさんグッズがあるんですねえ。




Another エピソードS (角川文庫)
綾辻 行人
KADOKAWA/角川書店
2016-06-18



Anotherはコミック版も良かった。



コミック版で言うと、「緋色の囁き」を漫画化した、児嶋 都さんのお写真もありました。

緋色の囁き (児嶋都作品集)
児嶋 都
クリーク・アンド・リバー社
2016-01-27



小説はこちら。

緋色の囁き (講談社文庫)
綾辻 行人
講談社
1997-11-14



広くはない展示スペースでしたが、隅から隅までじっくり見て、満足。改めて、この人の作品好きなんだよなあ、と再確認しました。

そして、「十角館の殺人」はこれから、漫画連載がはじまるのだそう!
これはまた楽しみです。



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綾辻さんがデビューしたての頃、読んだ本に感激して作者に送ったお手紙、というのも展示されていました。
その作品とは、高木彬光著「仮面よ、さらば」。




「日本にもこんな本格ミステリがあるのか!と驚きました」と、熱く書き綴られた文面。

高木彬光さん、調べたらすごい量の作品を遺されているようですが、読んでみようかな…。
 
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来館者が多く駆けつけていて、静かながらも不思議な熱気に包まれた室内。
しかしこの資料館、今月いっぱいで閉館だそうなので、気になる方はお急ぎを。
akikoyanagawa at 14:26 │Comments(0)

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