2019年07月21日
知のハブ、かつ生活を支える場所『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』
ニューヨーク公共図書館のドキュメンタリー、観てきました。
『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』(Ex Libris: The New York Public Library)
→【『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』】
岩波ホールでしばらく上映されていて、反響が大きかったため2019年7月20日(土)から、恵比寿ガーデンシネマで上映がはじまっています。評判を聴いていたのでずっと気になっていました。
(3日前から席の予約ができるのありがたい。
→【恵比寿ガーデンシネマ】)
噂に違わず面白かった!
3時間25分でも全然長く感じませんでした。
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ニューヨーク公共図書館とは一館ではなく、マンハッタン各地に広がる、90もの分館を構える組織全体を指します。
日本の図書館とは異なり、本を所蔵する場所でありながら、あらゆる人が情報や文化を求めて、ふらりと立ち寄る場でもあることに、まずは驚きました。
児童館や公民館、市民ホールなどの役割も全て担っているのです。
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ニューヨーク公立図書館の資金は、半分はニューヨーク州など公からですが、残りの半分が企業や個人から。半官半民の独立法人です。
そのため政治の方針に従うだけではなく、
『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』(Ex Libris: The New York Public Library)
→【『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』】
岩波ホールでしばらく上映されていて、反響が大きかったため2019年7月20日(土)から、恵比寿ガーデンシネマで上映がはじまっています。評判を聴いていたのでずっと気になっていました。
(3日前から席の予約ができるのありがたい。
→【恵比寿ガーデンシネマ】)
噂に違わず面白かった!
3時間25分でも全然長く感じませんでした。
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ニューヨーク公共図書館とは一館ではなく、マンハッタン各地に広がる、90もの分館を構える組織全体を指します。
日本の図書館とは異なり、本を所蔵する場所でありながら、あらゆる人が情報や文化を求めて、ふらりと立ち寄る場でもあることに、まずは驚きました。
児童館や公民館、市民ホールなどの役割も全て担っているのです。
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ニューヨーク公立図書館の資金は、半分はニューヨーク州など公からですが、残りの半分が企業や個人から。半官半民の独立法人です。
そのため政治の方針に従うだけではなく、
図書館自ら方針を決めて、あるべき姿を模索することができ、著名な作家やアーティストを呼んだトークイベント、子ども向けプログラム教室、数学のクラス、就職相談会、コンサート、ときにはダンス教室など、各地域のニーズを個々に考え、いろいろな企画が実施されています。
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興味深かったのは、あらゆる活動において、各スタッフが「図書館の社会的役割」を強く意識していることでした。
インターネット環境を持たない市民に、ポケットWiFiを無償で貸し出すサービスを行い、情報格差をなくそうという試み。
自分の作品などにうまく役立てるため、写真やイラストなどの資料を探すノウハウ講座。
子どもへの読み書きクラスを行い、地域の教育レベル向上を目指す活動。
また、予約が殺到しているベストセラー小説の蔵書を増やすべきか、という議論では、広く知的財産を保管するという、自分たちの役割に重きを置いて、10年後に手に入らなくなるかもしれない書籍もまんべんなく気にするべきである、という意見も。図書館ならではの視点だなあと感じました。
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フレデリック・ワイズマン監督による作品。
ナレーションや字幕による説明は一切なし、それでも彼が伝えたいと思う趣旨はちゃんと伝わってきます。
巨匠と言われる所以ですね。過去作品もぜひ観てみようとおもいます。
今年4月に、図書館幹部キャリー・ウェルチさんが来日して行われた、ディスカッションのビデオもありました。早く知っていれば行っていたなあ〜!
世界にも、こういった形態(官民協働)は珍しいそうで、書籍も出ていますね。
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興味深かったのは、あらゆる活動において、各スタッフが「図書館の社会的役割」を強く意識していることでした。
インターネット環境を持たない市民に、ポケットWiFiを無償で貸し出すサービスを行い、情報格差をなくそうという試み。
自分の作品などにうまく役立てるため、写真やイラストなどの資料を探すノウハウ講座。
子どもへの読み書きクラスを行い、地域の教育レベル向上を目指す活動。
また、予約が殺到しているベストセラー小説の蔵書を増やすべきか、という議論では、広く知的財産を保管するという、自分たちの役割に重きを置いて、10年後に手に入らなくなるかもしれない書籍もまんべんなく気にするべきである、という意見も。図書館ならではの視点だなあと感じました。
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フレデリック・ワイズマン監督による作品。
ナレーションや字幕による説明は一切なし、それでも彼が伝えたいと思う趣旨はちゃんと伝わってきます。
巨匠と言われる所以ですね。過去作品もぜひ観てみようとおもいます。
今年4月に、図書館幹部キャリー・ウェルチさんが来日して行われた、ディスカッションのビデオもありました。早く知っていれば行っていたなあ〜!
世界にも、こういった形態(官民協働)は珍しいそうで、書籍も出ていますね。