NTLive

2020年08月10日

NTLive『スカイライト』

2014年の舞台『スカイライト』を、映画館で観てきました。
観られて良かった作品リストに、迷いなく追加です。






池袋のシネ・リーブル、半分の座席のみの販売ではありましたが、満席!
前評判も高かったので、観たいと思っていた方は多かったのですね。

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登場するのは3人の俳優、場所はアパートの一室のみ。
組み合わせを変えて2人ごとのやり取りで進む作品ながら、そこに過去の時間と、通り過ぎた人たちの思い、価値観のバトルが目まぐるしく浮かび上がります。

レストラン経営者として成功しているトムは、自分の元を去った不倫相手を訪ねる。
3年前まで彼女キーラは、トムと妻、子どもたちと一緒に住み、「家族のように」楽しく過ごしていたという。
ある日関係がバレてしまい、キーラは何も言わず家を出た。

妻はその後病気で亡くなり、2年が経つ。あわよくば関係を取り戻せないかと思っての、トムの来訪。

キーラが住むアパートは裏寒く質素、仕事は恵まれない家庭の集まる地域で、教師をしているという。
優秀な成績で大学を卒業し、自分のレストランでの働きぶりを知っていたトムは、ショックを受ける。
不倫相手という立場ながら、裕福な家に住み、幸せそうに過ごしていた彼女を、身近で長く見ていたのだ。
一緒に暮らしていた頃とは、あまりにも違う環境をなぜ彼女は選んだのか。

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ジョークをはさみながら恐る恐る近づこうとするトムと、続きを読む

akikoyanagawa at 18:54|PermalinkComments(0)

2019年04月20日

NTLive『リア王』イアン・マッケラン

イアン・マッケランの『リア王』舞台を映画館で。
「ナショナル・シアター・ライブ」NTLive。

大物俳優が体当りで作り出す世界の壮大さ、スクリーン越しですら凄い迫力でした。



偉大で愚か、王が老い、自らの判断が原因で追い詰められてゆくさまに心痛みます。
実際の年齢が近いイアン・マッケランが演じるからこその臨場感。上映が終わり、続きを読む

akikoyanagawa at 22:30|PermalinkComments(0)

2019年03月03日

NTLive『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』

ずうっと、誰かの言動にハラハラ、いらいら、そわそわさせられ続け、
そして最後に明かされる、違和感の根源。
訪れる朝、窓から差し込む光の圧倒的な美しさ。

観た人の感想に迫力があったので、迷っていたけれど行ってきました。
『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』
Who’s afraid of virgunia woolf?



【ナショナル・シアター・ライブ「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」】


映画館で舞台作品映像を観る「ナショナル・シアター・ライブ」NTLive。
休憩2回、3時間の舞台まるごとを映画館で。

3時間観たからこそ、クライマックスで心が震えました。
これは、たしかに、凄い芝居です。

大学学長の娘である妻に言わせれば、「負け犬」の夫は歴史学科の助教授。
悪態を付き合う壮年夫婦の家に、続きを読む

akikoyanagawa at 21:30|PermalinkComments(0)

2018年10月23日

NTLive 『フォリーズ(Follies)』

映画館で舞台作品映像を観る「ナショナル・シアター・ライブ」NTLive。
今回は『フォリーズ』。

TOHOシネマズ日本橋での上映は、2018年10月25日(木)まで。
そのほかこの時期日本での上演情報は以下。
【ナショナル・シアター・ライブ「フォリーズ」】

建て直されてしまうという劇場でさよならパーティ。そこに集まった、昔活躍したショーガールたち。
馴染みのある劇場を惜しみつつ、過去を懐かしく語り合ううちに、過去の良い思い出だけではなく、確執や後悔が垣間見えてきて…。
華やかさと、人生のビターな面を淡々と描く、ソンドハイムらしい作品でした。
最後の一瞬のシーン、無茶苦茶かっこよかったな…!



この作品、なかなか上演されない理由がよくわかりました。
「引退後、何十年も経ったショーガール」たちなので、主要キャストが全員壮年でありながらも、続きを読む

akikoyanagawa at 23:00|PermalinkComments(0)

2018年07月21日

海外舞台を映画館で!NTLive Japanの裏話

一昨年秋くらいから、割と観に行っている、ナショナル・シアター・ライブNTLiveの日本での上映。
【ナショナル・シアター・ライブ(日本)】
【National Theatre Live】

イギリスで行われている企画で、ナショナル・シアターを中心に優れた舞台作品を、映画館で楽しむ、というものです。

基本舞台が上演されているその時間に、映画館で観るというライブビューイングなのですが、日本では翻訳とか集客の都合で、録画されたものが毎回たいてい一週間ほど上映されています。

カルチャヴィルという配給会社さんがTOHOシネマズと協力して、このNTLiveやブラナー・シアター・ライブ上映を日本で5年続けてきています。
その記念シンポジウムと銘打ったイベントに、行ってきました。青山学院大学の本多記念国際会議場にて。

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4時間近い長丁場でしたが、とても面白かった!

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最初に壇上に上がったのは、配給会社カルチャヴィル代表の中村未知子さんと、この企画においては中村さんの右腕と言っても過言ではない、演劇ライターの兵藤あおみさん。
お二人からは、日本上映に関する、裏話いろいろ。続きを読む

akikoyanagawa at 12:29|PermalinkComments(0)

2018年07月08日

NTLive『アマデウス』

イギリスのナショナル・シアターでの舞台録画を、映画館で楽しめるNTLive。
【NTLiveラインナップ】
気になる作品をチェックして、時々観に行っています。

今回は、2017年2月2日オリヴィエ劇場で上演の『アマデウス』。
映画化もされた、1979年初演、ピーター・シェーファーの戯曲です。

作曲家モーツァルトの姿を、同じく作曲家であるサリエリの視点から描いています。
才能を持ち易易と開花させていく人間が身近にいて、それを指を加えてみていることしかできない苦しさや葛藤。
※史実とはだいぶ違う設定にはなっていて(この辺は販売されているパンフレットに説明がありました)、実際こういった感情のやりとりはなかったようですが…



同じ原作の舞台作品を、数年前に松本幸四郎さんサリエリで観たのですが、


(以下ネタバレというほどではないものの、作品の演出に関する踏み込んだ感想はあります)








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akikoyanagawa at 18:43|PermalinkComments(0)

2018年02月03日

「エンジェルス・イン・アメリカ 第一部 至福千年紀が近づく」

興奮と、感想がまとまらない混乱。

なんだこの作品?!というのが、映画館を出る時の感想でした。
4時間の舞台映像「エンジェルス・イン・アメリカ 第一部 至福千年紀が近づく」を観てきました。
TOHOシネマズ日本橋にて。休憩2回、ストレートプレイです。



* * 以下ネタバレ含む * *

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1980年台、レーガン政権のもと、窮屈な立場で出来る限り自分を生きようと藻掻く人たちの物語。続きを読む

akikoyanagawa at 00:03|PermalinkComments(0)

2017年11月13日

『One Man, Two Guvnors(一人の男と二人の主人)』National Theatre Live

『One Man, Two Guvnors』(一人の男と二人の主人)、2011年イギリス公演の映像観てきました。
イタリアの1743年コメディ作品を、イギリス公演用に設定を換えたバージョン。



Bloody 'hellをこんなに聴く演目久しぶり。コックニーな発音もたくさん出てきて懐かしかった。
(『Me and My Girl』で一時期よく聞いていました。)

カープールカラオケで有名な、ジェームス・コーデン主演で、彼はこの役でトニー賞も取っています。
最初から最後まで、どたばたのコメディ。

どのキャラも濃くて、その濃さを十二分に表現する俳優さんたちの力量にも感服です。見ているうちに段々と、みんなが愛らしく感じてきちゃうんだよなあ。

転換の度に、続きを読む

akikoyanagawa at 23:28|PermalinkComments(0)