映画

2017年12月14日

『オリエント急行殺人事件』(2017)

テレビではなく、映画館で観てよかった、と生まれて初めて思った作品だと思います。
『オリエント急行殺人事件』観てきました。

既に内容は知っているし、ストーリー自体にものすごく感銘を受けた訳ではない。のですが!

映像の美しさが物凄かった。
TOHOシネマズ六本木の、特別サイズが大きいスクリーンで、さらにリクライニングできる贅沢シート※1)を選んだため、ほぼ視野が全部スクリーンという環境で観たのも大きかったかも。

しんとした雪山の中を、煙をたなびかせて進むオリエント急行、軋む車輪の音、対して贅を尽くした車内の暖かそうな空気感。
清潔なナプキンと、丁寧に調理された朝食、磨かれたグラスに注がれるワイン。
どっしりしたバーカウンター、重厚なスーツに、お金を掛けられた装飾品の数々。
スクリーンにのめり込みそうなカメラワークも、画面に映し出される色味も、ウェットになり過ぎず、淡々と進む展開の仕方も、びったり好みでした。

今回ポアロを演じているケネス・ブラナーは、続きを読む

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2017年11月13日

『One Man, Two Guvnors(一人の男と二人の主人)』National Theatre Live

『One Man, Two Guvnors』(一人の男と二人の主人)、2011年イギリス公演の映像観てきました。
イタリアの1743年コメディ作品を、イギリス公演用に設定を換えたバージョン。



Bloody 'hellをこんなに聴く演目久しぶり。コックニーな発音もたくさん出てきて懐かしかった。
(『Me and My Girl』で一時期よく聞いていました。)

カープールカラオケで有名な、ジェームス・コーデン主演で、彼はこの役でトニー賞も取っています。
最初から最後まで、どたばたのコメディ。

どのキャラも濃くて、その濃さを十二分に表現する俳優さんたちの力量にも感服です。見ているうちに段々と、みんなが愛らしく感じてきちゃうんだよなあ。

転換の度に、続きを読む

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2017年10月18日

ロザリー・クレイグ『AS YOU LIKE IT(お気に召すまま)』National Theatre Live

AS YOU LIKE IT(お気に召すまま)、2016年オリヴィエシアター公演の録画を映画館で観てきました。
シェイクスピアらしい、恋愛“交通整理”コメディ。
Polly Findlayポリー・フィンドレーの演出。



イギリスの舞台ならではの、くすんだ薄闇色の表現と、俳優のくっきりした存在感の対比が美しかった。

アメリカの舞台では、この曖昧な色は出てこない印象、もっとぱきっとしたクリアな色になります。そちらの良さももちろんあるのですが、シェイクスピアには、イギリス舞台のこのぼんやりした色がとても合う気がします。

こないだ観た、カンバーバッチのハムレット同様、続きを読む

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2017年03月11日

『LA LA LAND』感想(残念多め)

映画『LA LA LAND』観に行ってきました!

前評判が良かったので、勢い込んで出向いたのですが…
結論から言うと、「いい部分がたくさんあるのに、決定的なところが納得行かず、残念な映画」と感じました。

直接的なネタバレは含みませんが、話が読めてしまう可能性はあります。

また、とてもこの作品が気に入った!という方は、不快に感じるかもしれないこと、先にお伝えしておきます。

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※ ※ ※ ※ ※




まず良かったな、と思った点から。


・曲、とてもいい。
舞台発ではなく、映画発でこれだけのナンバーが揃うのは凄いと思う。
最初のナンバー、"Another Day of Sun"良かったな。

このナンバーについて、iPhoneのカメラでカメラ割りしたという映像がありました。
すごいなあああ!



・LAの埃っぽく乾燥した雰囲気そのものが味わえる。
何度か訪れたことがあった場所だったのですが、じりじり太陽が刺すような夏の暑さや倦怠感、ざらっとした空気感まで伝わってきて、懐かしさを体に感じました。


…が、続きを読む

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2015年02月23日

Lady GAGA歌う『サウンド・オブ・ミュージック』

『サウンド・オブ・ミュージック』50週年を記念して、2015年アカデミー賞授賞式でLady GAGAが歌った『サウンド・オブ・ミュージック』メドレー!
アメリカのメディアで次々流されていて知りました。ショー全部を、ビデオで見れますね。

こんな歌い方もできるんだこの人!驚愕!
しかも、あのJulie Andrewsの目の前でとか!
メドレーに登場したのは、『The Sound of Music』『My Favorite Things』『エーデルワイス』『Climb Ev'ry Mountain』。
このあいだのJAZZアルバムもそうだけれど、いろんな可能性に挑戦していて、この人ほんとすごい。この話を持ってくる・あるいは売り込む周りの人の柔らかさにも驚きます。

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2013年02月25日

映画『ゼロ・ダーク・サーティー』

観てきました。『ゼロ・ダーク・サーティー』。既に各国で波紋をよんでいるという作品。

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ビンラディン殺害に大きく係わったとされる、実在の女性の10年。
映画にするためにかなりの部分をフィクションで構成しているとは思いますが…。
とても冷静な作品。観て良かったです。

結果ビンラディン殺害へと道を作る主人公マヤ。
姿勢や物言いには殆ど賛同できないし、映画内で描かれるアメリカという国が、私怨や沽券の維持としか思えない理由で動いていることにも、釈然としない感情をおぼえます。

ただ、続きを読む

akikoyanagawa at 19:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

2013年01月04日

映画『レ・ミゼラブル』

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年始に、映画『レ・ミゼラブル』を観てきました。

舞台版は、1990年頃、高校生で初めて観て、その後数回観ています。全て日本での公演、帝国劇場。
あとは、10周年記念コンサート(鹿賀丈史さんが最後ゲストで日本のジャン・バルジャン役代表として登場)のDVDも好きです。
セリフを覚えるほど…ではないのですが、好きなナンバーは諳んじています。

というのが、私のだいたいの『レ・ミゼラブル』知識。
熱心なファンとは言いがたいけれど、好きなナンバーやシーンも多く、「壮大な作品だなあ」と感じています。
予告編を観て、おおさすがに、バリケードのシーンとか、One Day Moreとか迫力ありそうだなあ!と楽しみにていました。

だったのですが。
観終わってからの感想としては、「残念…!」でした。

でも、今回映画を観て良かったな、と思った点もありました。まずはそこから。

“ジャン・バルジャン”という人の気持ちの揺れや、生き方がくっきりと見え、ああ、こういう人だったのか、だからあのときこういう行動をしたのか、と、彼の行動への共感や興味が高くなったこと。
舞台で把握している時には、なによりもやっぱり演出の華やかなシーンや、美しいナンバーの印象が強くて、ジャン・バルジャンという人が中心にいることはわかっていても、どうにもそちらに視線が向きにくかったのです。
ジャン・バルジャンを演じたヒュー・ジャックマンもとても合っていたし、表現も豊かで好感を持ちました。2004年のトニー賞ミュージカル主演男優賞を受賞した、ブロードウェイの舞台『ザ・ボーイ・フロム・オズ』、名前だけは聞いていたけれど、これも観てみたいな…と思いました。

もう一人、観る前から評判を聞いていた、エポニーヌを演じたサマンサ・パークス。
彼女の表情もとても素敵でした。気の強そうな表情、それでいて夜中の石畳の道に佇むぽつんとした姿の頼りなさ。
彼女は25周年コンサートでもエポニーヌを演じていたのですね。ううむさすが。いつか、舞台に立つ姿を観てみたいです。

また、今回映画になったことで、キャメロン・マッキントッシュ『レ・ミゼラブル』の美しいナンバーの数々が、たくさんの人の知るところになったことは、嬉しいな〜と感じています。

さて、以下は残念だったところ。続きを読む

akikoyanagawa at 22:30|PermalinkComments(0)TrackBack(1)mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

2011年07月14日

映画と小説それぞれの「シャイニング」

スティーブン・キング作の「シャイニング」。

映画を最初にみて、
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その後、小説を手に取りました。

シャイニング〈上〉 (文春文庫)
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シャイニング〈下〉 (文春文庫)
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読んでびっくり。
映画と小説、それぞれまんなかに据えているものが全く違っていました。

**以下ネタバレ注意**
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akikoyanagawa at 02:37|PermalinkComments(0)TrackBack(1)mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote