ハチ公バス本物のコーラスを聞く

2005年02月02日

エビータ

今月の末にチケットを取ってあったのですが、諸処の評判が良いのでどうしても観に行きたくなってしまい、3150円の「上の方ちょっと見切れます」という席を取り、見てきました。四季劇場「秋」にて。
http://www.shiki.gr.jp/navigation/#navi5

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貧しい私生児としてアルゼンチンの田舎で育ったエビータは、アルゼンチンのファーストレディにまで上り詰めた実在の女性。
貴族たち上流の社会からの差別や蔑みを憎み、野心で上り詰めていった彼女は、大統領である夫とともに政治に関わるようになりますが、先を見据えない政策は結局国を貧しくしてゆくこととなります。
それでも労働者たちの熱狂的な支持を受け、若くしてガンで亡くなった後も崇拝されていると言います。

彼女が歩んだ人生の真ん中には悪意があったのではなく、ただ自分の欲望に従って賢明に生きた人だという印象を受けました。
そんな彼女がファーストレディーのポジションにいたことが、正しかったのかどうかは分からないけれど。

エビータ役は井上智恵さん。初挑戦とは思えない堂々とした存在感で、舞台に出てくるたびに目で追ってしまいます。小柄な人ですが、凛としていて体中からエネルギーが溢れ出ています。

そして衣装がものすごくきれい。森英恵さんデザインだそうなのですが、靴、髪飾り、髪型、途中で羽織るケープ、と細かなところまでそのバランスが考えられていて、何度も双眼鏡で覗いてしまいました。舞台の展開、ライティングが衣装とうまく相まって、その場面場面で独特の世界観をつくりだします。

現実には接点はなかったのですが、ナレーター役として舞台を進行させるあるチェ・ゲバラ役に芝清道さん、ペロン大統領役に下村尊則さん。要所要所でしっかりと魅せてくれます。

ただし全編、ほとんどが歌で進むので、集中していないとなんと言ったのか、聞き逃したりすることもあります。
前向きに乗り出して見られるときに観た方が楽しめますね。

オペラ座の怪人の演出家でも知られるアンドリューロイドウェバーの演出作品。「空を行く」はじめ、美しい旋律が頭のなかにまだ残っています。

次は2月末に、ちゃんとした1F席で観に行く予定です。

**** and then..... *****
例によって、もちょっとディープな感想はこちら。
http://www.kt.rim.or.jp/~yana/play/saw05.html#evt
at 20:59 │Comments(1)TrackBack(2)

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この記事へのコメント

1. Posted by あさくま   2005年03月18日 22:57
TBありがとうございました♪
こちらもTBさせていただきました!
あの衣装は森英恵さんなんですね。
個人的に一番衝撃的だったのが、ペロンと初めて出会うシーンあたりの豪華な毛皮のケープ(?)でした。
足が4本ぷらーんと下がっていて
「うわーほんものだぁ…!」って、ちょっとため息が漏れてしまいました(笑)
ほんとに細部まですごいこだわりですよね。

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