TV、雑誌でおなじみ類は友を呼ぶ

2000年04月26日

手で書く文章

 手紙をある友達からもらって、それに触発されて私も別の友達に手紙を書いた。

 パソコンを使うようになってから、キーボードで文字を書く生活にすっかり慣れてしまったので、たまには、と思って便せんに向かったのだが、書きながら、私はすっかり混乱してしまった。

 よく「ワープロで文字を書くせいで漢字を忘れる」と言ったことを聞くが、それは私の場合は全くなかった。むしろ、「なるほど、こう書くわけね」と辞書ソフトが自動的に変換してくれた漢字を覚えるための大事な道具になっている。
いわゆる「ワープロに慣れてしまうと手紙を書くときに起こる問題」は私には全然関係なく、それとは全く別の次元の問題がおこったのだ。


:::::::: d e t a i l ::::::::

手で書くと、文章の構成がうまくできなくて、なかなか最後までたどり着けない。

 たとえば、文章を書いていく内にはじめの方で使った助詞がしっくりこなくなってしまったとする。「私は」、じゃなくて「私が」のほうが、読んでいてすっきりするなあと思いつつ文章を続けていくと、どんどん書くべきことが分からなくなってくる。
そのページを破る。頭から書き直す。今度は違うところで同じような間違いをやらかす。次の文章がおかしくなる。....というのを、エンドレスで繰り返すことになってしまう。

 ワープロで文章を書いている場合、意にそぐわない方向に向かってしまいそうになったときには、助詞を変えたり、文章の配置を変えたり、分割したり、くっつけたり、が簡単にできるから、はじめから最後のことを考えて文章を書くことが出来なくなってしまったのだ。まあとにかく適当に書いておいても、あとで見直して、構成し直せばいいや、と思って書いているのだろう。

 結局手書きの手紙は、冷や汗を流しつつ、間違えそうな言葉をごまかしつつ、なんとか書き終えた。

 ワープロを使うことは、これからどう考えても増えてゆくし、便利な道具を使って文章を書くことに慣れることは悪いことではないが、それでもやはり、たった三枚の手紙を書くために、破ったレターペーパーの数を数えて愕然とした。想像以上に、右手が疲れるのが早かったことにも。

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